農園の近況 2018年1月〜3月

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2月も後半になると、日差しの強さを感じるようになりました。そしてもう、3月です。

目 次


数珠玉の鋤き込み

1月から3月初めまで、M農園の区画に有機物(炭素資材)を鋤き込んでいました。農園の横を流れる小川に群生している枯れ草です。

数珠玉
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背が高くボリュームがあります。でも名前が分からず、周りの人に聞いても、葦(あし)だという人、ハトムギだという人、色々でしたが、おそらく数珠玉(じゅずだま)だと思います。

ハトムギもジュズダマ属です。そしてイネ科で、両者はよく似ています。農園利用者の中にも数珠玉を知っている方がいらして、子供の頃にそれで遊んだそうです。

これを伐採し、穂先と葉はハサミで細かくして、土に浅く鋤き込み、残った茎のうち長くて太いものは、えんどう豆の支柱用に残し、残りは適当にカットし、間隔を開けながら土に差していきました。

最初、何も考えずに縦に差していたのですが、冬眠中のカエルのことを思い出してからは、横から浅く刺しました。今でもたまに、カエルのことが気になります。冬眠から無事、目覚めてくれると良いのですが。

来年は、カエルが冬眠する前に、鋤き込もうと思います。冬に微生物に分解してもらうためには、秋に鋤き込まないといけないかもしれません。今年は少し、遅すぎました。

まだ暑さが残る、10月くらいから初めて、11月には終わらせるのが良いかなと思います。

もう一つ、気になることがあります。種です。穂先には、数珠玉と言う名にふさわしい種がいくつも付いていたのですが、それもそのまま土に埋めていました。

すると、たまたま用があって農園を訪れていた、別の農園のベテランアドバイザーさんに「発芽するよ。」と言われました。

でも、すでにかなりの量を鋤き込んでいたし、穂先の種だけ取り除くという作業も非常に面倒なので、そのまま普通に続けました。

穂先と葉を取り去りました
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小川と畑は環境が違いすぎるので、水辺で群生する数珠玉にとっては厳しく、成長し辛いのではないか(できたら、水不足で勝手に枯れていって欲しいです)と思うのですが、イネ科なので生命力が強く、他の野菜の脅威になるかもしれません。そうなると夏の雑草刈りに苦労するかもしれません。

でも、良い有機物にはなるでしょう。今回、数珠玉刈りに、長靴を履いて小川まで降りて行かなくてはいけなかったので、畑に生えてくれた方が、刈り取るのに楽と言えば、楽です。さて、どうなることやら。

フキノトウと野蒜

今年のS農園では、フキノトウをたくさん収穫できました。最初に借りた翌年の冬、畝の外れにたくさんのフキノトウを見つけて嬉しかったのですが、畝と畝間以外に生えているものを取ることに、遠慮がありました(大家さんのものだと思うので)。

そこでこの2年ほど、地下茎を伸ばして畝に近づいてくる蕗(ふき)を誘導していました。雑草として刈り取らずに残しておいたのです。

去年は畝の一部に蕗が生え始め、今年の12月には小さなフキノトウを見つけました。こうなれば、堂々と収穫できます。

年末に見つけたフキノトウ
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このフキノトウ、その後もどんどん出てきて、何度も収穫して天ぷらにして食べました。この畑に生えてる蕗の茎は、成長してもスーパーで売っているように太くはなりませんが、今年も初夏から秋口までキャラブキにしたり、煮物に入れて食べようと思います。

でもウィキペディアによると、茎はアク抜きしないといけないようです。今まで何もせずに調理していましたが、これからは、重曹でアク抜きしてから食べることにします。

フキノトウが終わった今は、野蒜(のびる)がたくさん取れるようになりました。今年は今までで一番、生えています。これも畝や畝間でなく、通路や土手にたくさん生えているのですが、雑草みたいなものなので、こちらの方は、地主さんに遠慮することなく収穫しています。

こういった野草以外にも、畝に生えているルッコラやコリアンダーが、春の訪れとともに寒さから身を守るために紫色になっていた葉を、綺麗な緑色に戻して伸ばしています。

白菜や、ルッコラの一部はとう立ちを始めました。しかし、雑草の方もそれ以上に繁殖しだして、カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)や、ホトケノザの方が優勢になりました。早めに根元からカットして、そこに葉物の種を蒔いていこうと思います。

自生のクレソン

3月に入って、何度か強風が吹く日がありました。翌日にS農園に行ってみると、畝の先の土手側に生えている、夏みかんの実が沢山落ちていました。

夏みかんの木の近くまで行き、土手から下を流れる小川(用水路と言うべきかもしれません)を見下ろしてみると、途中に綺麗な夏みかんが1つ転がり落ちているのを見つけました。

それを取ろうとして土手を降りていきました(この夏みかんも地主さんのものなのですが、いくつか取っても良いことになっています)。

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夏みかんを拾い、戻ろうとした時、小川に生えている草に目が行きました。雑草には見えなくて、丸っこく、黄緑色でみずみずしく、「美味しそう」な感じです。

食べられる野草に違いなく、もしかしたらクレソンかもしれません。「野生のクレソンは食べない方が良い」という話は聞いたことがありましたが、どうしても味を確認してみたくなりました。

そこで、丸い葉先を1cmくらいだけちぎって口に入れてみました。間違いなくクレソンでした。

家に帰ってネットで調べてみたら、寄生虫のことが書いてありました。肝蛭(かんてつ)という寄生虫で、肝蛭症(かんてつしょう)を発症するそうです。

それにしても、蕗の毒性、クレソンの寄生虫など、自然は素晴らしいですが、知らないと危険なことも色々あるのだと、改めて思いました。

訂正:夏みかん→はっさく です。

Comment

  1. 平井 より:

    有機物投入に励んでいると聞いて見に来ました。
    数珠玉っていうんですね。
    種が発芽する件は、私も気にしなくていいと思います。
    土壌中には膨大な量の草種が混じって待ち構えているから、少々の種を取り除いたところで大勢には影響ないと聞いたことあります。
    いずれにせよ土の変化が楽しみですね。

    • mimi より:

      今日、数珠玉を重ねて置いてる辺りを軽く掘り返したら、糸状菌で白くなっているところが結構あり、キノコの匂いもして良い感じだったので、バケツに移して、土が硬くなっている畝の方へ持って行きました。落ち葉より良いと思いました。
      数珠玉はまだ発芽していませんが、どうなるか楽しみになってきました。ありがとうございます。

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