牛蒡の収穫

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S農園のゴボウの収穫をしました。

牛蒡は2本しかないのですが、二日かかりました。深く伸びていただけでなく、1mほど離れた所にある柿の木が、牛蒡の方まで根を伸ばしていたからです。

発芽 5月14日

半年後 11月26日

地主さんが植えてる柿の木なので、根っこを傷つける訳にもいかず、根を避けて、広範囲に掘り返していると、冬眠中のカエルをスコップで傷付けてしまいました。

ショックです。他にも潜っているカエルがいるかもしれません。牛蒡を全て掘り出すのは止め、60cmくらいのところで終了しました。

肥料なしにも関わらず、太いです。大きい方は、楕円形をしていて、直径は最大4.5cm、短いところでも3cmはありました。

このゴボウは、春に点蒔きしたものです。3個所に3、4粒蒔いたと思うのですが、最後まで育ったのは、2本だけ。

水やりを一切しなかったので、残りの苗は、早い時期に枯れていったのだと思います。

夏から秋かけてアブラムシにやられ、葉っぱが枯れかけ、もうダメかな?と思うことが何度もありました。しかし成長点からは小さな元気な葉っぱが生えていて、しばらくすると元の元気な姿に戻っていました。

これはゴボウに限らず、ルッコラ、高菜、小松菜、大根でもそうです。虫食いがひどくて、大半の葉っぱがやられていても、しばらくすると、新しい葉が出てきて復活するのです。

ゴボウが虫にやられていたのは、根っこが腐敗した成分を吸収していたからなのでしょうか?

しかし30cmより下は粘土層なのに、こんなにりっぱに成長してくれて有り難いです。

S農園は傾斜地なので、降った雨が溜まることはありません。でも土が硬く棒も刺しても、良くて30cmくらいです。

今回、ゴボウを掘って分かったのは、30cmくらいが盛り土で、その下は粘土層になっていることでした。

土に棒が深く刺さらないのは、下に腐敗した硬盤層があるからだと思い込んでいたのですが、掘ってみたらただの粘土層で、確かに微生物も有機物もなさそうだけど、腐敗臭がする訳でもありません。

表土から15cmくらいまでに、有機物(炭素資材)をまめに入れて野菜を育てていれば、そのうち棒も深く刺さるようになるのではないかと思いました。

ここS農園は借りて2年になりますが、あまり土が軟らかくなった感じはしません。

近くに住む地主さんから直接借りているのですが、地主さんは、周りの農家さんと同じように、肥料、農薬は当たり前という考えだと思います。借りる時「雑草は生やさないでね」って言われました。
なので、M農園みたいに、60cmもの溝切りは控えていました。(M農園だって、色んな考えの人がいて、私の溝切りを呆れてみていた人もいたと思います。)

そういうことをしていたら、すぐに回りの人から地主さんに通報されそうだし、地主さんに、溝切りの必要性を説明し、理解してもらうのは大変です。

そんな土でも、60cm以上のゴボウができたのは、意外であり、今後に希望が持てました。

2本がぴったりくっついて生えていました

柿の根が邪魔してます

ゴボウは表皮が割れているところがありましたが、スは入っておらず、みずみずしくて、美味しく頂きました。

来年の春もまた植えるつもりです。でも次回は収穫が簡単で、カエルも殺さず済みそうな、袋栽培にしようと思います。

今回学んだこと

牛蒡の収穫は、カエルが冬眠する前に終わらせる。
最高気温が10℃以下の日は、カエルが土に潜っている可能性大。深さ15cmくらいまでは、優しく掘ろう。

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