炭素循環農法の実践者の畑の見学に行ってきました。2年前のM農園の排水工事の方法を考案し、工事にも参加してくれた方です。
この排水工事でM農園の土壌は劇的に改善しましたが、その後も、たまに農園の様子を見に来てくれたり、今年の竹の搬入にも手伝いに来てくれました。
4年前たんじゅん農法を知って、頻繁に交流会に参加するようになり、とうとう城さんから「君はもう、いい加減ここに来るのは止めて、仲間を見つけて実践することに集中しなさい」と言われたことがあります。
その時は「周りにたんじゅん農法をやってる人がいないんですよ。」と答えたのですが、その2ヶ月後、彼に会ったのでした。
畑を見学しながら、話を聞くのは刺激になるし、やる気も起き、逆に自分の畑の様子を話すことで頭の整理ができます。
一人で取り組むのも嫌ではないですが、話ができる仲間がいるのは心強いです。
彼とは半年に1回くらい、M農園で会うくらいなのですが、私の区画を見るたびに「有機物が足りないと思う」「空気が足りないと思う」「畝の間にもう1本、溝切りした方がいいのでは?」と言われていましたが、彼の畑に行ってよく分かりました。
私の区画に比べて、空気も有機物も多そうでした。最初に行う溝切りもすごくて、M農園より深く掘っていて、そこに竹がぎっしり入っていて、その隙間から水がちょろちょろ流れていました。
周りを市民農園や、貸し農園に囲まれているのですが、水はけの違いがはっきり分かります。土の様子も違います。野菜の出来も良く、無肥料でやってるようには見えないと思います。黒マルチもしていましたし。
黒マルチは地温対策と、雨避けの効果が大きそうです。私は黒マルチは使う気にならないですが。
有機物の量もすごかったです。近くの造園業者からチップを分けてもらうために、軽トラを使って運搬しているそうです。
これも車の運転をしない私には無理なのですが、「45ℓのゴミ袋5袋分の落ち葉と、農園に積まれている残渣を一輪車に乗せて、数回往復」では、全然足りないことが分かりました。
野菜がすでに植わっているところには有機物を入れにくいので、畝間を利用されていました。そして年2回、夏野菜や冬野菜を撤去した後に畝に入れているそうです。
今さら溝切りから、やり直そうとは思いませんが、中途半端にやると結果も中途半端になるということは、よく分かりました。
もしまた新しく畑を借りる事になったら、最初で最後の排水工事は豪快にやろうと思いました。
人を雇ってでもするべきと思います。
私と彼の畑を見れば、林さんの書いてることをしっかりやった場合と、そうでない場合の差が、はっきり分かると思います。
帰ると、さっそくM農園のアドバイザーさんに報告し、見学に行くよう勧めました。と言ってもM農園はすでに彼の提案した工事を行い、劇的に良くなっているのですが。
M農園を管理している会社は、他にもいくつも農園を管理していて、そのうちの1つに遊びに行ったことがありますが、そこも排水が悪かったです。
だいたい貸し農園は元田んぼとかで、排水の悪い所が多いと思うのですが、M農園で成功した排水工事を、他の農園では、やってないそうです。
なぜやらないのかは、謎です。
他所のことは置いといて、春先まで有機物の投入に励もうと思います。
Comment
訪問記念書き込みです。
実践の経過観察が丁寧に記されていて、とても面白く、読み応えありました。
今後の変化も記事になっていくことを楽しみにしています。
コメントありがとうございます!
ブログを始めて、スパム以外の初めてのコメントで嬉しいです。
これからも、色々書いて行こうと思います。