2017年前半の畑

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半年が経ってしまいました。

目 次

2017年1月 畑に竹を持ち込む

去年M農園では、近隣の竹林から大量の竹を運び、中央の通路を深さ60㎝掘り、竹を埋めて通路に戻す、という排水工事をしました。余った竹は、農園利用者が自由に使うことができたのですが、半年も過ぎる頃には、全てなくなってしまいました。

私は、竹チップにキノコがたくさん生えていたのを目撃してから、竹材を自分の区画でもっと使いたいと思うようになりました。竹を希望する利用者は、私だけではなく、今年も搬入をしてくれることになりました。

今回の搬入作業には、無職の私も参加しました。農園スタッフの方の運転する車に一緒に乗せてもらって、竹林での竹の荷積と、農園での荷下ろしの手伝いをしただけですが。

竹は竹林を管理しているNPOの皆さんの手で、すでに伐採し一箇所に積まれていて、車も現場まで入ることができたので比較的短時間で、竹を農園に持ち込むことができました。

このNPOでは管理する人がいなくなった地元の竹林を、なんとか残そうと活動されていますが、竹の間伐で出た竹の処分などで苦労されているようでした。

私もお手伝いしたいのですが、歩いて1時間かかるので、いつかペーパードライバー教習を終了して、車の運転ができるようになったら、ボランティアで参加したいと思います。

2017年2月 レンコンをもらう

太い茎は食べられました

M農園の中央辺りには、ちょうど1区画分の人工の(水は溜まってませんが)池があるのですが、去年の春頃、浴槽が1つ置かれるようになり、そこからハスの葉が生えてくるようになりました。

ハスは農園のアドバイザーさんが、浴槽に土を入れて水を張り、レンコンを1つ入れたからなのですが、それがどんどん成長して、梅雨の時期には綺麗な赤紫の花を咲かせていました。

果たしてレンコンは収穫できるのか?興味深々で見ていたのですが、とうとうアドバイザーさんが、浴槽の中に手を突っ込んで、レンコンの出来をみることになりました。

しかし軟かくなった茎しか出てきません。「レンコンはできなかった」と、皆んなが諦めかけた時、利用者の一人が「底から持ち上げてみたら?」と提案し、アドバイザーさんに手を貸し、二人ですくい上げました。するとレンコンがいくつも出てきたのです。

利用者全員にまわるほどはなかったのですが、たまたま居合わせた、私を含め数名の利用者で頂くことになりました。

レンコンは、どこから可食部になるのか、よくわからなくて、結構先の、細い所から切り取って持ち帰りました。でも先端の細い部分はシワシワで、美味しくなかったです。

アドバイザーさんが、収穫したレンコンの1つを、また浴槽に戻したので、来年も収穫できると思います。

私はレンコンが大好きなので、自分でも育ててみたいと思いました。でもホームセンターには置いてなく、スーパーのレンコンは、節と節のつなぎ目の、ちょうど根が出る部分をカットして販売しているので、親株には出来ないと思い、断念しました。

来年も収穫したレンコンがもらえたら、1つ食べずに残し、大きなプラスチック製のゴミバケツでも購入して、自分の区画で栽培しようと思っています。

2017年3月 エンドウ豆とジャガイモを植える

3月になったので、S農園、M農園の両方に、ジャガイモの種芋を植えました。面倒な寄せ植えをしたくなかったので深めに、種芋の高さの3倍以上深く埋めました。

M農園のC区画

藁の下ではキノコ菌が増えてます

でもこの植え方は、M農園では良くなかったです。なかなか芽が出てきませんでした。昨年C区画には、稲わらを10〜20㎝ほどすき込んで、その上にも10cmくらい稲わらを敷いていたので、地温が上がるのに時間がかかったせいだと思います。

掘ってみると、土がとても冷たかったです。昨年、有機物をかなり漉き込みましたが、相変わらずの粘土質です。

M農園のA区画には、真ん中の溝を掘ったところにジャガイモを、その西側にはエンドウ豆を一列に植えました。

A区画は、粘土質がひどくて、去年の秋ジャガの収穫も大変でした。でも区画の真ん中の、溝掘りをして竹を詰めた、その竹の隙間にできたジャガイモだけが、うまく収穫できたので、その辺りを狙って芋を埋めていきました。

エンドウ豆は1週間もするとすぐに芽を出してくれました。ジャガイモと違い、エンドウ豆は、M農園に植えた方が、うまく育ちました。

M農園のA区画

S農園 畝間に枯葉と一緒に生ゴミを撒いてます

S農園のエンドウ豆は、芽が出てくる気配がなく、2度蒔きました。1ヶ月近く遅れて生えてきましたが、元気がありません。
S農園は、土が硬いです。棒が15cmも刺さりません。M農園はとても日当たりが良いのですが、S農園はそれほどでもありません。

同じ時期に植えても、場所が違うだけで、発芽の時期や成長の度合いが違って、面白いです。去年からずっと、S農園の野菜はM農園に負け続けていると思います。

S農園は、私が借りる2年前まで、地主さんが野菜を育てていました。施肥もしていたので、借りてしばらくは肥料が残っていたのかもしれません。

常に何か種を蒔くようにしているし、残さは自分の畑から出たものだけでなく、お隣さんのももらい、落ち葉や稲わらも入れてます。家から出た生ゴミも、こっちの農園に持ち込んでます。

こういったものは、畝よりも、畝間に撒くことが多いので、畝間の方が土が柔らかくなっています。そして、畝と畝間の差がなくなってきています。

傾斜地で、長雨でも水が溜まることはないので気になりませんが。でも、畝の土の硬さは何とかしないといけません。

017年5月 M農園の西風

今年のM農園では、利用者が堆肥が入っていた袋と支柱を利用した行灯(あんどん)を使っているのが目に付きました。私が気づかなかっただけで、去年もそうしていたかもしれません。

保温と風除けの効果があるのでしょうが、私は自然に合わせて成長すればよいと思っていて、特に収穫を早めたいとも思っていないので、「みんな、手間をかけるのが好きだな。」と思いながら見ていました。

ただ、同じ農園利用者の方が「近くの農家の人がやっていたから」と、支柱と支柱に紐を張り、藁を数本束ね根元を縛ったものを張った紐の間に掛け、エンドウに伝わせていたのが、素敵だったので、私もやってみました。

こっちの方が、行灯よりずっと手間がかかるのですが、楽しみながら作り上げました。

でも春風がすごくて、藁に巻きつきながらも、エンドウが激しく揺れているのを見てると、風除けの対策を何かすべきではないかと思いました。結局何もしませんでしたが、来年は考えようと思います。

農園のアドバイザーさんと話をしている時、「この農園は、春は西風が強いから」と言うので、「どうして分かるんですか?」って聞いたら、
「農園の野菜を見れば分かるでしょう? どの野菜も東の方に傾いているじゃないですか。」と言われました。

確かにその通りで、私のエンドウも東側に倒れかかっていたし、私の区画以外の野菜も全て東側に傾いていました。その事にずっと気づかずにいたことに愕然としました。

北風と聞くと冬をイメージしますが、西風については・・・と思ってWikipediaで調べてみたら、ボッティチェッリの絵画、プリマヴェーラ(春)には、「春を告げる西風の神ゼピュロス」という一文がありました。北半球では冬には北風、春には西風が吹くのでしょうか?

私は風は、その土地の地形に影響されると思っていて(ちなみに、この農園の西には山があります)、どの方向からも吹いてくるようにも思っていたので、春、農園に強い風が吹いている時も、西から(だけ)吹いてくることに、一度も気づきませんでした。

S農園では、芽が出た後のジャガイモの発育が良くなくて、何でだろう?と考えていた時、ふと目を上げると、畑の端に生えている柿の木の枝に目が行きました。
柿はかなり葉が茂り、枝が一部の畝の上にまで達していて、雨よけのようになっていました。

これに気づくのに、2年かかりました。「本当に私は何を見てたんだ」と、その時も自分のことを情けなく思いました。

この木が柿の木だと気付くのに1年かかりました。周りのことに無頓着だと、子どもの頃から言われていたので、治しようがないかもしれません。

ジャガイモの育ちが良くない事と、柿の枝は関係ないですが(ジャガイモの畝には、枝が広がっていないので)、柿の枝が伸びている畝には、これからは、雨の嫌いなトマトを植えようと思っています。

2017年6月 キャベツの収穫

この半年で、一番嬉しかったことは、キャベツが収穫できたことです。M農園を借りた秋、初めて畝に植えたのも、アドバイザーさんにもらったキャベツ(とブロッコリーと白菜)の苗でした。

しかし程なくして虫の餌食になり、3月にとう立ちした後、枯れてしまいました。
それ以降も何度も蒔いたのですが、大きくならずに消えていきましたが、ようやく去年の秋に蒔いた1つが、枯れることなく成長し続けました。

それを大切に育てつつ、2月にはアドバイザーさんに余った苗をもらって、計5つを2列に並べて育てていました。

私以外の農園利用者も苗をもらっていて、アドバイザーさんに教えてもらいながら、支柱と寒冷紗でトンネルを作って育てていました。

寒冷紗のトンネル効果を実感したのは、利用者がキャベツを収穫しているのを見た時です。多分、連休前だったと思います。そうだよな〜春キャベツっていうんだから、春に収穫できなきゃおかしいよな〜と思いながら、少し落ち込みました。

私のキャベツは収穫にはほど遠く、青虫被害にも合っていました。このまま全滅するのかな〜と思っていたら、被害が収まって、瑞々しい葉が生えてきて、と思ったらまた青虫にボロボロにされ、ということを繰り返してました。

5月の後半が一番ひどくて、隣の利用者に「青虫が、ひどいことになってるよ!」と声をかけられました。

私は「しょうがないです。青虫に食べられるのは、青虫のエサだからです。人間は食べない方が良いと思うので、このまま虫に食べてもらいます。」と炭素循環農法の実践者らしく答えると、お隣さんは、釈然としない様子で「そうなのか? こっちはもう、処分したよ。」と言ってました。

内心は「場所がもったいないよな〜、青虫はいつになったら、死んでくれるんだろう?」でしたが。

作物が虫の餌から人の食物に変わり、それを食べれば腸内で発酵し虫は死にます。

炭素循環農法過ぎたるは・・・(微生物の過剰活性化) あっけない結末

しかし土がまだ出来ていないので、当分死にそうにありません。時間と場所の無駄になるので、キャベツはさっさと処分して、新しい種なり、苗なり植えるべきではないかと考えていました。

5月23日 一番ひどかった頃。でも巻き始めてます。

5月30日 また復活してきた。

でも、またしばらくするとキャベツが復活したのです。外葉は相変わらず青虫にやられていましたが、中心の薄色の部分はどんどん巻いて行きました。

そして6月に入って、収穫の時期を迎えたのでした。でも外葉の付け根には、青虫の糞が溜まっていて、とても気持ち悪くて、巻いたキャベツの中も汚れているのではないかと、不安がありました。でも切ってみたら、とても綺麗でした。味も苦味がなくて、美味しかったです。

この最初に収穫したキャベツは、私が去年の10月頃に種から育てたものだったので、嬉しさもひとしおでした。

でも2つめに収穫したキャベツは、一部が薄い黄土色になっていて、そこが溶けていました。長雨だったせいなのか、それとも収穫した時、農園の池に溜まった水で軽く洗ったのがいけなかったのか、溶けた部分がどんどん広がって行きました。

家に持ち帰り、冷蔵庫に入れずにテーブルに置いておいたいたら、黄土色になった数カ所からどんどん腐り、溶け続けました。しょうがないので、溶けてない部分まで包丁で切り取り、新聞紙に包んで冷蔵庫に入れましたが、この腐り方は不気味でした。

キャベツと青虫の関係について書かれてる記事 ←とても面白かったです。

私は一度も青虫を殺さなかったし、青虫をキャベツからつまみ出したりしませんでした。今後もこれで行きます。

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